私が出雲大社の初めての参拝をしたのは、だいたい昼過ぎごろになった。
島根へ旅行するため、朝からいろんなところを回って出雲に着いたのがお昼。美味しいお蕎麦を食べてから、鳥居をくぐって出雲大社へ。
連休などは避けた為、人も少なく、ちょうど昼頃から天気が崩れて来たので、絶好の参拝日より。のんびりと境内を回る事ができたので、とても落ち着いた一日を過ごすことが出来たのだ。
しかし、昼間だけが出雲大社の参拝時間ではない。出雲大社は朝から夜まで、長い時間参拝を行う事ができる。
そこで疑問になってくるのが、せっかくの参拝だ、朝と夜、どの時間帯がおすすめになってくるのか。
- のんびり過ごしたいのか?
- お守りが欲しいのか?
- または特別な日を狙うのか?
人の目的によってさまざまではあるけれど、今回はその狙いに合わせてどのタイミングがおすすめか? また駐車場などは取れるのか? そちらを見ていきたい。
出雲大社を夜に参拝する方法はある?
一般的な参拝は20時まで
まずは一般的な参拝時間を確認しておこう。
出雲大社は早朝から夜まで。
6:00~20:00
これだけの時間参拝をする事が可能になっている。
またお守りなどを頂けるお守り所も、6:00~16:30と長い間開けてくれているのがありがたい。
ちなみにお守り所が閉められても、それとは別の窓口が用意されているようで、職員さんに声を掛ければお守りや祈祷などをお願いすることも可能なようだ。こちらはぜひ、現地で聞いてみるといいだろう。
20時以降でもここからならば…!
基本的には20時に閉まる出雲大社。しかし実は、20時を過ぎてからも……
夜の参拝ができる裏技
があるのだ。というのが、実は20時になったとしても、閉じられるのは四つ目の鳥居になる(銅の鳥居)ここまでである。
その為、拝殿や本殿のそばへ歩いて行く事はできないが、松の鳥居や大国主命(おおくにぬしのみこと)の像などは夜の時間帯でも見る事ができるのである。
私達は上記の通り昼間しか回る事ができなかったが、また、夜の一味違った出雲大社を堪能するのであれば、こちらを狙ってみるのもいいだろう。
大晦日はやっぱり深夜でも大丈夫!
夜になっても出雲大社を参拝できる特別な日は存在する。言わずと知れた大晦日、正月だ。
三が日には普段入る事の出来ない本殿へと足を運ぶこともできるし、参拝時間も初詣に合わせて深夜から行えるようになっているのだ。
ただし、当然多くの参拝客で賑わうため、かなりの行列ができている。参拝する時は人込みは覚悟しておくといいだろう。
こちらは出雲大社の夜の姿を映してくれた動画である。昼間には見られなかったまたちょっと厳かで、どこかおどろおどろしい姿を見られるので、興味がある方はぜひ見に行くといいだろう。
▼出雲大社 夜の参道
駐車場には停められる?
無料駐車場は神社の西にあり
さて、夜や朝の特別な時間に拝観するのはいいが、駐車場が心配だ。
そこで見ていきたいのが、まずは神社の敷地のすぐそばにある神門通り交通広場駐車場だ。
出雲大社付近で一番大きいのはここ。
ただし、営業時間などは出雲大社と紐づけされているため、出雲大社の拝観時間と同じ6時~20時までとなっているようだ。
ここは正月でもない限り、ったに万台にはならない。
基本的には停められる場所だと考えていいけれど、深夜の出雲大社を見てみたいのであれば、ちょっと向かないかもしれない。
正月の穴場は「島根ワイナリー」
さて、では穴場はあるだろうか?
まずはお正月。初詣などで便利な穴場の駐車場があるそうなので紹介した。
それがこちらの「島根ワイナリー」である。
この場所は出雲大社から東へ数分走ったところ。徒歩だとだいたい30分の位置にあるワインの会社だそうだ。
この場所の駐車場がなぜ穴場なのかというと、なんとこちらの会社、正月には出雲までのピストンバスを運行してくださっている。
もちろん正月以外にも神在祭など特別なタイミングでバスを運行しているらしく、出雲大社を参拝されるお客様のために駐車場を開放してくださっているのだ。
とてもありがたい話なので、ぜひ利用させてもらいたい。また、バスがなくとも徒歩30分なので歩けない距離じゃないのもうれしい。
一つ目の鳥居の近くの道の駅にも注目
他にも注目したい駐車場がこちら、一つ目の巨大な鳥居のそばに「吉兆館」という道の駅がある。
こちらも広い駐車スペースがあり、参拝の時に利用するといいだろう。
一つ目の鳥居は神社の敷地からは離れているけれど、鳥居を四つくぐれば「四(し)合わせ」で「幸せ」が訪れると言われている。
せっかく出雲大社を参拝するのであれば、こちらを利用するのもぜひ考慮して見て欲しい。
特別な時間に参拝できる見所はある?
静かな夜の魅力は怖いようで楽しいかも?
さて、特別な時間の参拝。特に夜の時間帯はどこが魅力だろうか?
基本的には神社も閉まって寝静まっている時間だ。境内には入れないので、手水舎(ちょうずしゃ)があるあたりまでしか歩くことはできない。それでも……
提灯の明かりに照らされた出雲神社。
そして、これはさまざまな神社を参拝し歩いた私の経験でもあるのだが、他では見られない立派な松。この島根ならではの数千年の月日を思わせる自然。
それらが月明かりに照らされている姿と言うのは、ただそれだけでも絵になる事だろう。
なにより夜の神社は神秘的で、普通見られないだけあり一度は見てみると面白い。こういうことを言えば神職に怒られそうでもあるが、ちょっとした肝試し感覚で歩いてみるのも、新しい発見につながるだろう。
稲佐の浜にも注目
それから、せっかく夜の出雲に来たのであれば、そこから西の海岸へと向かって貰いたい。
こちらは夕焼けからも都ても美しく、日本でも屈指の絶景ポイントとなっている。
海の中にある岸壁の上に鳥居があるのだが、こちらは神々が出雲大社へと訪れる通り道になっているポイントだそうだ。
浜辺にたたずむ美しさは、日中でも、そして夕暮れ時でも愉しむことができるのだが、月明かりが海の上に浮かぶ稲佐の浜はまた美しい。
夜の波音を堪能しながら、この厳かな世界を愉しんでみるのも一興だろう。
正月には八足門が開く
これは正月ならばむしろ、このためにやって来たという参拝客ばかりのはず。
お正月の初詣の際には深夜の出雲大社を見る事ができる。そして、普段は開かれない本殿へと足を運ぶための八足門(やつあしもん)が開かれるのだ。
もちろん多くの参拝客で混雑をする。カウントダウンの数時間前にはすごい行列になるらしいので、その賑わいは想像に難くないだろう。
ただし年に一度のお祭りだ。この時間をぜひ、愉しんで見て貰いたい。
出雲大社の参拝時間のおすすめは夜? 駐車場は停められるのかなど まとめ
いかがだっただろうか? 夜になっても愉しむことが出来るのが出雲大社の懐の大きさ。そもそも20時まで開いているため、日の暮れた姿を堪能することは難しくないだろう。
また駐車場に関しても、今回紹介した場所以外でも近隣のお店の駐車場など、無断での使用はよろしくないが、お店の人に声を掛けると利用させてくれるところも多いみたいだ。
街全体で出雲大社の環境客へと配慮してくれているのが、とても温かみがあってうれしい話である。そのおかげで、時間を問わず出雲大社を堪能することができる。
- 夜に包まれた松の参道
- 正月など特別なタイミングでの出雲大社
- 出雲の玄関ともいえる稲佐の浜
など、月明かりに照らされた絶景を愉しんで頂きたい。