先日出雲大社にはじめてのお参りに行って来たのだが、友人に、「出雲大社行ってきます」と伝えたところ、
「参拝方法は調べて行け」
と言われたのだ。
参拝方法? いったい何の事だろう。二礼二拍手一礼の事かな?
そう思ってちょっと調べてみた。そしたらなんと、出雲大社には特別な参拝方法があるではないか。
しっかり参拝方法について学んでおかなければ、縁結びに関する効果もやはり期待できなくなってしまうだろう。
実話でもいろんな「結婚できました!」みたいなありふれた報告を聞くように、自分もそのうちの一人になれたらいいなぁ、と思いながら、出雲大社の絶大なパワーを頂くためにも先ずは、参拝方法を把握して出雲大社に行くことにしよう。
絶大な効果を誇る縁結びの力
こんな実話もある
まずは実話から。ネットでよく聞く出雲大社の御縁パワーだが、その後の成功報告は後を絶たない。
例えば、年齢=彼氏いない歴のような女性がいたのだが、彼女が出雲大社にお参りして帰って来たところ、なんと一年後に彼氏が出来て、もう一度お参りに行った翌年には結婚できたというお話し。
この話を聞いて疑問に思うのが、「一年あれば効果は関係ないのでは?」というものだが、実はそうではない。
なんとこの“一年後の幸せ”だが、出雲大社は幸福がやってくるまでのスパンとして、一年間の時間がかかると言われている。お参りして、後でも説明するがお守りの効果が十分発揮された一年後、そこに幸せがやってくるのだとか。
この一年越しの出会いだが、調べてみると実話の例も少なくない。もし本当にその力があるのであれば、是非とも私自身ご縁にあやかりたいものだ。
どうして出雲大社は“縁”に強いのか
なぜ出雲大社が縁結びの神様として有名なのか。その逸話をふたつ紹介しよう。
まず、出雲大社に祀られている神様。
神様の名前は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と言って、かつて「天照大神(あまてらすおおみかみ)」が現れるまで日本を治めていた神様だ。出雲大社は彼の住まいとして天照大神に造らせたものだという。
その出雲大社だが、旧暦の10月。いわゆる「神無月」に、全国の神様が集まる場所となっている。全国からは神様がいなくなる月だが、ここ出雲は神様が集まるので「神在月(かみありづき)」などと呼ばれているくらいだ。
この、たくさんの神様が集まるという話が、多くの縁を結ぶ神様として「大国主命」を有名にしてくれたのだ。
またもう一つのお話し。
有名な日本神話に「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」というものがあるのだが、これがどういうモノかざっくり説明すると、恋のキューピッドなのだ。
詳細は省くが、白兎は大国主命に助けられたお礼に、彼と女神との間を取り持って結婚させたという逸話があるのである。
この因幡の白兎も出雲由来なので、縁結び、特に恋愛運の神様として出雲大社が有名になったのだ。
そんな出雲大社の御利益の数々、また、ここでもちょっと特別な参拝について紹介されている動画がある。時期としては数年前だが、今から約50年後には役立つので、知っておくと面白いかも知れない。
▼大遷宮の際の出雲大社の参り方 60年後のための参拝ガイド
出雲大社の参拝方法は特別!
なぜ?出雲大社の特別な参拝方法
さて、出雲大社にまつわる話で重要なのが、この参拝方法だ。
一般的な神社であれば、参拝の際は、「二礼二拍手一礼」が基本となっている。
しかし、出雲大社はちょっとだけ違う。ここでは……
「二礼四拍手一礼」
をしなければならないのだ。つまるところ拍手の回数が違うのである。
では、なぜこんな違いが出ているのか。
簡単に説明すると、遡ること明治時代。神社が国によって管理されるようになり、全国の神社で「二拝二拍手一拝」を統一させたのだ。
しかし、一部の古い神社。出雲大社も含む幾つかの神社では「二礼四拍手一礼」の習慣を残したのだと言う。
ちなみに、「礼」よりも「拝」が正しいみたいだが、今の時代だとどちらでも間違いとは言えないみたいだ。
そもそも「拍手」とは
「拍手」という言葉
読み方としては、これまたどちらでもという所だろう。私は「かしわで」と読んでしまうが。
この「拍手」だが、そもそもの意味は何だろうかと思って調べてみた。二でも四でもいいのでは、いい加減ではないか? と思ったのだが……
もともとこの「拍手」というのは、日本では……
古来、平手と平手を打ち鳴らす事で、自分は何も武器を持っていない。
つまり、相手に害意がないという姿勢を示し、拍手をした相手に敬意を示していたのだと言う。
感動した時に拍手をするのも、この辺りが同じ由来になるのだろう。
この習慣は神様に対してずっと残り続けており、拍手(かしわで)を打つというのは、打った回数だけ相手に強い敬意を示していると言う事にもなる。
かと言って、スタンディングオベーションのように何度も拍手をするのは違う。
その理由の一つとして、神社では昔から二拍、四拍、八拍、とそれぞれの回数があったようだ。出雲大社でも、ある特別な祭りの時は四拍ではなく八拍するのが正しいらしい。
その中で四回拍手を打つのは、人や神様の魂はである……
の四種類。これらに拍手を打つという意味があるそうだ。他にも俗説があるものの、四回の拍手にはこういう意味があったのだ。
お守りにも正しい持ち方がある?
お守りの有効期限を知ろう!
さて、出雲大社の御縁を頂くにあたって、参拝方法も大事だがお守りにも注目しよう。
このお守り、他の神社のようにいつまでも使っていたいのだが、実は有効期限があったのだ。その期限は……
一年。
出雲大社のお守りは効果も絶大だが、一年でそれが切れてしまうという。切れると言うよりも、一年で力が発揮されて、出逢いか何かしらの縁によって効力が無くなると言うべきなのかもしれない。
なによりお守りというのは、神様から力を“貸していただいている”状態なのだと言う事を忘れてはならないのだ。
そこで、一年が経てばお守りを神社へと返さなければならない。
理想は出雲大社にもう一度参拝し、お守りをお返しして新しいお守りを頂く事だ。ただし、毎年出雲大社へ行くことは困難だと言う話も珍しくはない。
そう言う場合、最寄りの神社で返却の受付をしてくれているらしいぞ。年始にお焚きあげなどを行っている神社へ持って行くと良いので、忙しい人は利用するといいだろう。
正しい持ち方があるって?
それから、このお守り。どうやら正しい持ち方があるらしいのだ。
これについてはどこまで本当か解らないが、ゲンを担ぐにはいいかもしれない。
やり方は簡単で、まずは、
肌身離さず持って置く事。
これは常識的な物でもあるだろう。そして……
「縁」にゆかりのある物と一緒にしておく
のが良いそうだ。今だとスマホなどに結びつけるか、手帳や名刺入れのような物でもいいらしいぞ。好きな人の写真と一緒にしておくと、より恋が実りやすくなるかもしれない。
こちらはネットで見かけたちょっとした、おまじないめいたものなので、どこまで信じられるかはわからないが、もしかしたら、本当に素敵な出逢いが待っているかもしれない。
出雲大社の縁結びの効果を徹底検証!参拝方法もバッチリ解説 まとめ
いかがだっただろうか? 出雲大社にまつわる縁結びのお話しは、神話から現代の実話まであとが経たない。神様だって結婚しているのだ、その力を与れば現実で恋が実るかもしれない。
その為には正しい参拝を行おう。
具体的には、拍手の回数を四回にする必要がある。これは、それぞれの魂と関係している大事な数字なのだ。
また最後に簡単に紹介しておくと、境内を歩く際は反時計回りで見ていかなければならないそうだ。と言っても、これは歩いてみると解るが、道なりに歩けばちゃんと反時計回りになるようにできているので安心して欲しい。
しっかりお参りしたら、お守りを頂き、こちらも一年間大事に扱う事で、その御利益を活かして頂けたらと思う。